配当利回り3%・4%・5%で必要資金はいくら違う?目標配当別に比較
配当利回り3%・4%・5%では必要な投資資金はいくら違う?月5,000円・1万円・3万円・5万円・10万円の目標配当別に必要元本を比較。高利回りの注意点も無料シミュレーター付きで解説します。
配当利回りが1%違うだけでも、同じ配当を得るための必要元本は大きく変わります。
例えば、税引前で年間12万円、月平均1万円の配当を目標にする場合は次のとおりです。
| 配当利回り | 必要元本 |
|---|---|
| 3% | 400万円 |
| 4% | 300万円 |
| 5% | 240万円 |
3%と4%では100万円、4%と5%では60万円の差があります。
ただし、5%なら3%より優れているという意味ではありません。利回りは株価や配当額によって変わり、高く見えるときほど背景を確認する必要があります。
この記事では、利回り3%・4%・5%による必要元本の違いに焦点を当てます。月1万円の詳しい計画は配当金を月1万円もらうための記事で確認できます。
配当利回り3%・4%・5%では必要資金はいくら違う?
必要元本は、年間の目標配当を配当利回りで割って計算します。
必要元本 = 年間目標配当 ÷ 配当利回り
年間12万円を例にすると、計算は次のようになります。
3%:120,000円 ÷ 0.03 = 4,000,000円
4%:120,000円 ÷ 0.04 = 3,000,000円
5%:120,000円 ÷ 0.05 = 2,400,000円
この記事の比較は税引前の単純計算です。手数料、税金、配当再投資、株価変動は含めていません。
目標配当別に必要元本を比較
月5,000円から月10万円まで、5つの目標を比較します。
| 月間目標配当 | 年間目標配当 | 利回り3% | 利回り4% | 利回り5% |
|---|---|---|---|---|
| 5,000円 | 60,000円 | 2,000,000円 | 1,500,000円 | 1,200,000円 |
| 10,000円 | 120,000円 | 4,000,000円 | 3,000,000円 | 2,400,000円 |
| 30,000円 | 360,000円 | 12,000,000円 | 9,000,000円 | 7,200,000円 |
| 50,000円 | 600,000円 | 20,000,000円 | 15,000,000円 | 12,000,000円 |
| 100,000円 | 1,200,000円 | 40,000,000円 | 30,000,000円 | 24,000,000円 |
表は横にスクロールして確認できます。目標配当が大きくなるほど、利回りの違いによる必要元本の差も大きくなります。
例えば月10万円の目標では、3%と5%の必要元本に1,600万円の差があります。一方で、必要資金を小さくするためだけに高い利回りを選ぶのは慎重に考える必要があります。
配当利回りとは?
配当利回りは、株価に対して1年間の配当がどれくらいあるかを示す割合です。
配当利回り = 1株当たり年間配当 ÷ 株価 × 100
例えば、株価2,000円で年間配当が80円なら、配当利回りは4%です。
株価と年間配当のどちらかが変わると、利回りも変わります。購入時に4%だった利回りが、その後も続くとは限りません。
利回り1%の差で必要元本はどれくらい変わる?
年間12万円の配当では、3%から4%になると必要元本が400万円から300万円へ減ります。差は100万円です。
4%から5%になると、300万円から240万円になります。差は60万円です。
同じ1%の差でも、必要元本の減り方は同じではありません。必要元本は利回りに反比例するためです。
目標配当が年間60万円なら、3%と4%の差は500万円、4%と5%の差は300万円になります。「たった1%」に見えても、計画全体への影響は小さくありません。
配当利回り5%なら3%より良い?
利回りの数字だけでは判断できません。
株価が大きく下がると、年間配当が変わっていなくても計算上の利回りは上がります。業績悪化への懸念から株価が下がり、見かけ上は高利回りになっている場合もあります。
企業やファンドの状況によって、将来の配当が減る「減配」や、配当がなくなる「無配」もあり得ます。投資元本そのものも価格変動します。
そのため、5%だから3%より安全、または有利とは限りません。高い利回りには、なぜ高くなっているのかを確認する視点が必要です。
高配当株を見るときに利回り以外で確認したいこと
初心者が利回りと一緒に確認したい項目には、次のようなものがあります。
- 事業がどのように利益を生み出しているか
- 売上、利益、キャッシュフローの推移
- 過去の配当と減配・無配の有無
- 利益に対して配当を出しすぎていないか
- 特定の企業、業種、国へ偏っていないか
- 手数料や為替変動の影響
一つの数字だけでは、企業や商品の安全性は判断できません。複数の投資先へ分散しても、損失を完全に防げるわけではない点にも注意が必要です。
税引後で考えると必要元本は増える
ここまでの表は、すべて税引前です。
課税口座で配当に税金がかかる場合、同じ手取り額を得るには、税引前の表より多くの元本が必要になります。
税率、10万円の配当、税引後で月1万円を目指す場合の計算は、配当金の税引後を解説した記事で確認できます。この記事では重複を避けるため、税金の詳説は行いません。
配当シミュレーターで自分の条件を計算
目標配当と利回りを変えて、自分の条件を確認してみましょう。税引前・税引後、現在資産、毎月積立額も変更できます。
条件を入力
シミュレーション結果
単独ページで使う場合は、配当シミュレーターを開いてください。
毎月の積み立てから将来資産を考えたい場合は、毎月3万円の積立投資シミュレーションも参考になります。
よくある質問
配当利回りは何%くらいを想定すればいい?
一律に適切な利回りは決められません。この記事の3%・4%・5%は必要元本の違いを比べるための仮定です。商品、リスク、運用期間などを踏まえ、複数の条件で確認する方法があります。
配当利回りが高い銘柄ほどお得?
高いだけでお得とは限りません。株価下落によって利回りが上がっている場合や、将来の減配が懸念されている場合があります。
配当利回りは途中で変わる?
変わります。株価や1株当たり配当が変動するため、表示される利回りも日々変わる可能性があります。
税引後ではどれくらい変わる?
課税口座では税金により手取りが減るため、同じ手取り目標に必要な元本は増えます。具体例は税引後配当の記事で比較しています。
NISAの場合はどう考える?
NISA口座で取得した対象商品の配当や分配金は、制度上、非課税になる場合があります。ただし、商品や受取方法などで扱いが異なる場合があります。金融庁のNISA特設サイトで最新情報を確認してください。
まとめ
年間12万円の配当を税引前で目標にする場合、必要元本は3%で400万円、4%で300万円、5%で240万円です。
利回りの差は必要元本へ大きく影響します。しかし、必要資金が少なく見えることだけを理由に、高い利回りを選ぶのは慎重に考える必要があります。
配当、株価、税制は変わる可能性があります。自分の目標は配当シミュレーターで比較し、関連情報は資産形成カテゴリーから確認できます。
注意事項 配当利回りは株価や配当額によって変動し、将来の配当は保証されません。減配・無配の可能性があり、投資元本の価格も変動します。税制は変更される可能性があります。この記事は一定条件の比較を目的とした一般的な情報で、特定商品の購入を推奨するものではありません。最終的な判断は読者ご自身で行ってください。